千両荘の取り組み[楽ワザ介護]

「千両荘」では『楽ワザ介護』という介護技術を実践しています。
『楽ワザ介護』とは、「ケア・プロデュースRX組」の青山幸広さんが考案したとてもユニークな介護術。一方的に介助するのではなく、人間の自然な動きを活かし、お年寄りの本来持つ力を引き出してサポートします。

  • 自然の動きであること 無理のない動き、重力に逆らわない動き
  • 暮らすための最小限の力 日常的に使い続けて、残っている力を引き出す
  • 生きようとする心の力 諦めさせない、目標や目的、楽しみをみつける



寝返り・起き上がる・座る・立つ、といった動作をするときに、ちょっと足りない筋力や忘れてしまった動き方を、その方その時に応じて介護者が補うかたちで介助します。決してお年寄りの動きを邪魔してはいけません。介護する側と介護される側がちょうど良い具合に力を出し合うことで、どちらも楽に動ける技術なのです。

寝たきりの生活が長くなると、起き上がる動作や立ち上がる動作を忘れてしまいます。『楽ワザ介護』では、そういった動作を日々の生活の中で自然に繰り返すことで、徐々に思い出したり、新たに覚えたりして、少しずつ自力で動けるようにしていきます。実際、座ることすらできなかった方が、自分の力で立ち上がり、トイレで排泄できるようになり、車椅子で移動する姿を何人も目にしています。

自分の力で動けることは、自信を取り戻すことにつながります。やりたいこと、行きたい場所、食べたいもの、会いたい人を口に出してくれるようになり、諦めかけていたことをやってみよう、という目標や夢への第一歩を踏み出すことになるのです。『楽ワザ介護』は単なるノウハウではなく、生きようとする心の力を付けていただくための介護技術だと言えます。




『楽ワザ』勉強会開催中!

「千両荘」では毎月『楽ワザ介護』の勉強会を開催しています。
他施設のスタッフ、自宅で介護をしている方など、興味のある方はどなたでも参加OKです。
予約不要、参加費無料。たくさんの方のご参加をお待ちしております!